四十路だけど ばかやろう

40歳のおっさんブログ。挑戦の記録。糖質制限、IPO、転職したい、エッセイ、ニュースに一言。

話すことがないなら話さなくてもいいよ。女性との会話が続かないと悩む男子に告げる!

女性との会話なぞ、続こうが続くまいが関係ない!

 

私がまだ若かりしき、やんちゃだった頃の話である。

毎日朝まで飲み歩き、職場には半分酔っ払って出社していた。

 

当時よく行ったバーには、席という概念がないというか、大きなテーブルが店の中央にドカンとあって、そのテーブルに適当に集まって飲んでいた。

 

別に知り合いじゃなくても、隣り合えば男女関係なく、楽しく会話できるような場所だった。

 

どんな会話をしていたのか、記憶はないが、飲みにいった時は、とても楽しかった。

 

記憶がないと言ったが、ただ一つだけ強烈に印象に残っている女性がいる。

顔は鮮明には覚えていないが、とても話が面白くて、その会話した状況はいまでも思い出せる。

 

その女性との出会いは、とてもユニークだった。

 

トイレで用を足していると、ノックもせずに入ってきた人がいた。

 

小便だったので、便器の方を向いて用を足していると、ガチャっと音がしたので、首だけ振り返った。

 

ジョボジョボと下品な音が響く個室に、男女が顔を見合わせる。

 

「ごめんなさい」

 

その女性は、少しはにかんだ微笑を浮かべて出て行った。

 

こちらこそ、鍵もかけずにごめんなさいである。

 

そしてトイレから出てから飲んでいると、近くにその女性がいた。

 

声をかけようか少しためらったが、女性と目があって大丈夫な雰囲気を感じた。

 

「責任を取りに来ました」

 

軽口を叩いてその女性のそばに行った。

 

仕事は何やっているだの、休みの日はどうしているだのと、ひととおりの会話がすんで、デートの時の男女の会話の話になった。

 

その頃の私は、女性を会話で楽しませようと必死になっていた。

デートで会話が途切れるということは、死を意味する。

それぐらいの意気込と言っても大げさではないほどだ。

 

そんなことを女性と話していた。

 

「やっぱり会話ができる男がいいよね」

 

そんなことを何の気なしに呟いた。

 

すると女性が、

 

「そんなことないよ」

 

え? いまなんと言いました?

 

そんなことないの?

 

自然界では、孔雀は羽の綺麗さをアピールし、ライオンは強さでメスを獲得する。

 

人間は、この与えられたコミュニケーション能力である話術で、女性の気を引くもの。

それが自然界の成り立ちなのだ。

オスはどの世界でも頑張らなくてはならないのである。

 

それが、

「そんなことない」

ですと・・・

 

とショックを受けた。

 

私は展開を求めた。

 

冷静を装って、ふむふむ、それでと。

「好きな人とだったら、一緒にいるだけでいいよね」

 

え?

 

「私は、本を読むのが好きで、好きな彼とだったら、一日中本を読んで会話しなくても幸せだよ」

 

え? え?

会話しなくても平気なの?

 

 

そんな幸せ!!!

 

そんな考え!!!

 

 

私の中で、皆無だった感覚。

 

その話が強烈すぎて、今までの自分が走馬灯のように・・・

必死に盛り上げる自分。会話がなくなる恐怖におののく自分。

今までの自分はなんだったのだろう。無理して頑張って会話して盛り上げようとして、まるでピエロだ。

 

生まれ変わった気分だった。

悟った気持ち。

 

きっとブッダも悟った時はこんな感覚だったのだろうと、場違いな考えがよぎった。

 

それまでもモテていたが、その女性との出会いをきっかけにより一層モテた。

 

出会いって素晴らしいし、いまでもその女性には感謝している。

 

オヤジボーンでした。

 

 

「会話が苦手なんです」

と、若い男子が言っていたのを見て、応援したい気持ちで書いた渾身の一撃!